2014年3月12日水曜日

指し棒、優秀

昨日今日とサマーチャレンジ卒業生による研究発表会に参加してきた。
2012年にサマーチャレンジに参加した学生の卒業研究や、2010年にサマーチャレンジに参加した学生の修士の研究の発表会で、多くの学生が久しぶりに顔を合わせた。
どの学生もそれぞれの分野で 流石といった感じであった。

口頭ポスター合わせて、二日間で40人以上の発表を聞くことができ、内容はもちろんのこと発表の仕方など、いろいろと勉強することができた。
特に、発表の見せ方については、これはうまいな....といった感想を抱かさざるを得ないものが多くあり、今後の参考にしたいと思った。
 
そこで、スライド・ポスターのレイアウト、話の論理の誘導の仕方、インパクトの与え方、マイクの持ち方・使用法にいたるまで細かい点を上げ、まとめていこうかと思って久々にブログを書き出してみたが、書き始めてしばらくして、レーザーポインターと指し棒のことばっかり書いていることに気づいたので、あわててその部分だけの記事にしようと思ったしだいである。

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●  レーザーポインターと指し棒について抱いた感想●
 レーザーポインターはかっちょいいんだけど、指し棒、優秀。ということを一方的に書くので、不快に思われる方がいるかもしれない。また、反論のある方は意見をいただけるとありがたい。

 
今回の発表会では、レーザーポインターの良くない点が顕著に現れていたように感じた。そのせいもあってか、指し棒ってすばらしいツールなのではないか、と強く思うようになってしまった。以下、レーザーポインターのどのへんが良くなかったか、また、指し棒がポインターに比べてどうなのか、思うことを書いていく。

 まず、聴衆にとってレーザーポインターの点は
突然の点(AA略
という感じであることを認識しておきたい。つまり、発表者にとってはどこを指そうとしてポインターを当てるかもちろん知っているが、聴衆は、いつどこにあの赤または緑の点が現れるか知らないので、スクリーン上で点をびゅんびゅんされても正直ついていけないのである。よって、指し示すなら一点を長めに指し続けるか、字やグラフををなぞるにしてもゆっくりと点を動かしてあげて、聴衆の視点を誘導させてあげるべきだと思った。
 また、示された点のブレが激しい。手首を動かしてポインターを制御すると、手のブレが何倍にも増幅され、激しく点が揺れる。ポインターを使用するときは手首を固定して肘から先全体を一体にして動かす等の工夫で、ブレを抑えておきたい(人によっては体を固めて体ごとねじる人もいる。そのほうがよりブレが抑えられるのかもしれない)。あと、電池の消耗によりレーザーの点が見えにくくなることもあった。私物としてレーザーポインターを持っていないので、どのくらいの速さで電池を食うのか知らないのだが、結構モノによって(電池の状態によって)点の明るさが違うような気がする。暗い点を追うのは難しいので、スクリーンにどのくらいの明るさでレーザー点が当てられるか客観的に認識しておくことは大切だろう。
 さらに、今回の発表会で使用されていたポインターは、点以外にも、円を描いたり+(プラス)印を描いたりできるタイプのポインターだった。確かに、円を描く機能をうまく使えば注目してほしい部分をレーザー光の円で囲むことができるのかもしれないが、スクリーンに対して浅い角度でレーザーを入射するせいで、スクリーン上で描かれる「円」がかなり横に伸びた楕円になっているのがほとんどだった。これでは点に比べてどこを指し示しているのかわかりにくい。円の機能を効果的に使うのは難しそうだ。

自分の発表では指し棒を使おうと決めていた。一応私物の指し棒を持っていってはいたが、僕の持っていたものより大きな指し棒を借りられたので、別の大きな指し棒で発表することにした。私物があるとはいえ、口頭発表の場で使用した経験はほとんどなかった(持ってたけど使ってなった)ので、今回は指し棒を使った、口頭発表初挑戦だった。
(レーザーポインターについて上に書いたことと比較して)、続いて、指し棒についての感想を書く。

指し棒は、棒であるため、聴衆から見て、視覚的に、手から指し示す対象までが線でつながっている。そのため、スクリーン上に点がぽつんと存在するよりも、感覚的に、どこを指しているかがわかりやすかった。指し示された点も揺れたりしないのでポインターと比べて見やすかった。
 一方弱点も存在する。今回使用させてもらったものは、指し棒の中でもかなり標準的なものだと思うが、長さ1m強でありもちろんそれ以上先を指すことはできない。大きいホールでの発表ではまったく手が出ないだろう。また、自分自身が積極的にスクリーンまで移動して指し示す必要があり、自分の立ち位置を固定して話をし続けることはできない。プロジェクターによる投影だと、スクリーンを指そうと身を乗り出してしまって、自分が光にかぶってしまう、という可能性もあるので注意しなければならない。


このようなメリットデメリットを踏まえたうえで、適切に道具を使用するのが大切だなあ。というのが、今回の発表会の感想のひとつである。あと、僕は引き続き、大きい会場で手が届かないということがない限り指し棒を使おう、と思った。



おしまい。


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