続きです。
3日目の午前2つの講演は、卒業式に出ていたので参加できず。
3つ目の講演は、中性子物質のふるまい(状態方程式)を冷却原子系の実験を通じて見てやろうという話。冷却原子系と希薄中性子の似てる点・似てない点をうまくすり合わせて、中性子を使わないで中性子を知る的な感じだ(意訳)。
冷却原子によるシミュレーションは物性のいろんな対象についてなされている(らしい)けど、核物理に対しても使うらしい。
加速器実験や天体観測と合わせて中性子星の性質を知ることができるんだって。
午後1つ目はまた英語の講演で、ほんとにさっぱりだった。つらい。
その後、超伝導量子ビットを使ったメタマテリアルの電磁場応答を見る話、トラップされたイオンでトンネル効果やAB効果を見たという話、boson samplingと計算複雑性、光量子回路の大規模化、QKD、最後に量子中継の話を聞いた。
特に、光量子回路の大規模化では、大規模にするとスペースがすごく必要になるから、空間の代わりに時間を使って同じ回路をぐるぐる回すことで小さくしよう(意訳)という話があった。
あと、量子中継の話では、時間がめっちゃかかるところは空間的に量を増やして対応しよう(意訳)という話も。
どうも実用化に向けたときに、このように、時間コスト的に悪い面を空間にもっていって、空間コスト的に悪い面を時間的に積んでやることで回避するということが行われてるようだ。
すべての講演が終わって、シメのお話があり、閉幕した。
シメではこの会を立ち上げるにいたった経緯が話された。
書いていて思ったが、講演の内容だけでもハイパー盛りだくさんだ。
分野でどんなことをしているかを知る機会としても最適だったし、
量子情報分野の研究の空気感を知ることができた。
量子情報処理という面でいえば、各パーツ担当が互いに意見を交換し合って、互いに新しい可能性を引き出していくことで将来の技術を作っていく雰囲気が感じられたし、
また、物理に対しても、量子情報という目線・ツールを使って何が言えるだろうか、という問いについて、物理側からも情報側からも模索しあっている感じだった。
ほんとに同世代の人たちが、ガンガン最先端の研究をしていることを知れたのも良かった。
長々と書いてしまったが、備忘録だと思って勘弁して下さい。
楽しい会だったんだよ。
おしまい。
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