2019年2月2日土曜日

近況39



久しぶりに散歩に行った。

散歩に行ったら、街の風景を撮影する。あっ、と思ったら立ち止まってスマホで撮る。上の写真もそのうちのひとつだ。

京都には、落ち着いていて風情があり絵葉書になりそうな風景がたくさんある。ただ僕はどちらかというと、このような生活感というか、社会の営み感というか、現実味がある様子に魅力を感じてしまう。誰かが何か思うところがあって掲示してるんやな。両端は黒と黄色のシマシマやな。あぶないから入ったらあかんねんな、と思う。素朴だ。


さて、2019年も始まったかと思いきや、もう1月が終わってしまった。D論を提出して、公聴会での審査があった。その後、教授会みたいなやつの中で承認を得た、という報告がボスからあった。つまり正式な授与は3月かもしれないが、実質、博士を取ったようなものである。よかった。僕は実験ノートもちゃんと書いているし、D論も自分の文章だ。そのうえでの博士である。

ここ数か月、「D論書いてるんですいません」と言って実験に参加していなかったが、D論も提出したので実験をする日々に戻っている。「PC上でポチポチとボタンをクリックしてピエゾ付きミラーを動かしてこそ実験だ」とか「オシロスコープで想定通りにパルスが出ているか確認してこそ実験だ」とか言いながら実験している。こんなことを言うのは、しばらく装置を触っていなかったからだろう。毎日実験をしている人は、そんなこと言わない。毎日欠かさず風呂あがりにビンのコーヒー牛乳を飲んでいる人は、「風呂あがりにはビンのコーヒー牛乳だな」とは言わない。


平日は大学にいるが、休日は休日らしい営みをしている。

久しぶりに展覧会に行き、ブログも書いた。
『ミラクル エッシャー展』

久々に岸政彦さんの出るイベントに参加した。
「空間と人生」岸政彦+光嶋裕介トークイベント
「対話的教養」――分野横断を超えた知的基盤とは何か
立て続けに行ったせいで追っかけのようになってしまっているが、トークイベントなどを通じていろんな分野の専門家の話を聞くことができて面白い。我ながら、非常に良い作戦だといえる。

そして先日、久しぶりに『大型書店の本棚全部見る』企画をやった。第6弾である。もうそろそろ全クリ(すべてのフロアを見ること)が見えてきた。あと2回で終わるだろう。すべてが終了した後、まとめのようなものを作りたいと思っている。「対話的教養」イベントの後、公演をされた大澤聡さんの著書『教養主義のリハビリテーション』を読んだ。非常に面白かったので、「教養ってなんやねん」という観点で、もう一度われわれの本屋企画を見直したいと思った。

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