続きです。
2日目午前は、Hamiltonian complexityというある種の計算複雑性の話、非因果的通信路という数学的に拡張されたチャネルの話、トモグラフィの推定誤差を評価する話を聞いた。
因果律を仮定してない、よくそんなことしようと思うな、という気持ちだが、因果律が量子論に何を言うか、という向きの逆向きとして、量子論から因果律に対して何が言えるか、ということを考えていく、そういうことをする人たちがいるらしい。
いろんな研究がされているなあ。
2日目の夕方にはポスターセッションがあり、お昼からはまずそのためのポスタープレビュー(90秒)が行われた。
僕もポスターを出したので、プレビューをした。
めっちゃ緊張した。
内容をある程度押さえた上で短くまとめるのは結構難しくて、
実際本番もけっこう焦って、大事な言葉を言い忘れて後から付け加えたりして、変な感じになってしまった。
量子情報の分野の人の前で話すのは初めてだったけど、初めて話す時間が90秒だけだったのはまだ気が楽でよかったかな。
午後はまた講演を少し。
英語の講演の方のお話は、途中からさっぱりついていけなくなって断念した。
(慣れていけば普通に聞けるようになるのかなあ・・・)
あと状態をfine tunningしなくてもスケール変換をうまくしてあげることで量子情報処理に使える状態を作れるという話(意訳)をされたのがあった(けど、こちらも途中からついてけなかった)。
ポスター発表は、ありがたいことに多くの方に来ていただき、いろいろと議論することができた。
背景知識が豊富な方々の前で話すので、クリティカルな質問がばんばん飛んできて恐ろしい現場だったが、それこそがポスターセッションの魅力と言うべきだろう。
実験系の方に実験の話を伺ったり、これはこの人のこの話とつながるのでは?ということを教えていただいたり、終始コメントをいただいて本当に有意義だった。
プレビューを見てポスター番号を控えて来て下さったかたがいたのもうれしかった。
そもそも、大学で今いる専攻では発表に対して議論できることはまれなので、この研究会を卒論発表の最終目標として、エントリーした。
卒業式前日だったし、学部のシメとしてふさわしいなあと思って。
内心めっちゃびくびくしてたけど、楽しい議論の場だった。
結局21時に一通りの説明が終わって、少しラウンジで談話して帰った。
途中から飲み物が切れてしまったが、引き続き話をしていたので、のどがやられたっぽい。
めっちゃ疲れた。
つづく。
ツイート
0 件のコメント:
コメントを投稿