2016年6月1日水曜日

6000トンのバター

バター不足解消へ 新たに6000トンの輸入決定

というニュースがあった。
国内でのバター不足を解消するために、追加で6000トンのバターを輸入する。
これでクリスマスケーキもばっちりね。
ということだそうだ。

しかし僕は、6000トンのバターというのがどのくらいの量なのかピンと来ない。
一体、このニュースを見た人のうち何人が、「6000トンね」と思えるだろうか。

バターの比重は島津製作所のハイテクマシンによると0.96あたりだそうで、ざっくり1とすると6000トンのバターは6000立方メートルということになる。
適当に塊にすると、10メートル×20メートル×30メートルだ。
オリンピックなどで使われる50メートルプールは、幅が25メートル、深さが3メートルとからしいので、プール2杯分くらいの量のバターが輸入されるそうだ。

ぜんぜんピンと来ないので、日本におけるバターの年間消費量を調べてみた。
一般社団法人Jミルクによると2015年の年間消費量(推定値)は7万7000トンだそうだ。
77000に対して6000だから、何となく「ちょっと足りんから足そか」感のある数字だということがわかり、
結局どこまでどう表現すれば一般の方々がどうピンとくるのか分からないが、僕は何となく納得がいった気がした。

そんなことより、この
「6000トンのバター」
という
「【数字】+【単位】+「の」+【名詞】」の語感、
何となく響きがよい。
「3匹のこぶた」、「7人の侍」、「101回目のプロポーズ」、「1リットルの涙」などがこの構造になっている。
「2億4千万の瞳」を超える数字があれば、教えてほしい。

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追記:
書いてから「2億4千万の瞳」には【単位】がないことに気付きました。
深くお詫び申し上げます。

2 件のコメント:

  1. 二十億光年の孤独

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    1. 教えていただきありがとうございます。
      存じ上げませんでした。
      だいぶ大きい。暫定一位です!

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