2016年6月21日火曜日

サイクロデキストリン

今週の気になるワード。

先日、食堂で「冷やしおろしうどん」を食べていた時のこと。
冷やしそば・うどん類のメニューを頼むと、わさびがついてくる。
スーパーのパック寿司などについてくるような、小さい袋に入ったわさびだ。
「こちら側のどこからでも切れます」というおなじみの文言がかいてあるやつである。
「冷やしうどん」ならば僕はわさびを使うけれど、ここは「冷やしおろしうどん」の「おろし」を尊重してわさびを使わないでおこう、などと考えながら、そのワサビのパッケージに書いてある成分表を見ていた。
そこに書かれていたのが、「サイクロデキストリン」である。


「サイクロ○○」などという子供心をくすぐる名前。
サイクロトロンとか、サイクロンとか、なんかぐおーって回転しているイメージだ。
「スーパーハイパーウルトラアルティメット・・・」と如何にかっこいい接頭語をつけることができるかを競い合っていた小学生の頃の僕に教えてあげたい。
そんな名前に惹かれて検索してみたところ、
何のことは無い、「サイクロ-」とは「シクロ-(cyclo-)」であって「環状-」のことであった。
シクロアルカンとか、高校の化学でやったじゃん、言われるまで気づかないとは恥ずかしい。
しかし「シクロ」ではなく「サイクロ」と表記するこの心意気は何なのだろうか(心意気などあるのだろうか)。
英語での発音はどうなのかな。
などと思いながら、適当にネットの解説を読んでいった。


「サイクロデキストリン」は「シクロデキストリン」とか「環状オリゴ糖」と表記されることもあるようで、環状になったデキストリンである。
なぜわさびに添加されているのか、かなり端折って説明すると、

わさびの辛み成分は普通にしておくとすぐに揮発するけど
デキストリンのわっかの内側に入っておけばいい感じに長持ちする

みたいな感じらしい。
こんな適当な説明ではなくて、賢明な読者は「シクロデキストリン わさび」あたりで各自検索しよう。
詳しくはこのあたりなど。


しかしまあ、「シ」を「サイ」にしてしまう心意気、僕はとても共感できる。
僕のサークルの同期に「サイマ」というあだ名で呼ばれる人がいるが、
「サイマ」というのは「サイマケン」の略語で、
もともと「シマケン」と呼ばれていたところを僕が何となく「シ」を「サイ」にして以降「サイマケン」が定着してしまったのだった。
これにとどまらず、母音「i」を「ai」と読むのはなぜか面白いので気に入っているし、よくやる。
どうしようもなくしょうもないことが好きなので。


そういえば、「魔剤」とかもその類か?

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