2017年10月10日火曜日

子機の最期

真面目なことを書いたので、どうでもいいことも書く。オチも無い。


ここ最近、居室にある電話の子機の調子が悪かった。「圏外」と表示されていたり、通話ができなかったりすることがあった。幸いにも子機は別にもう一台あり(仮に、調子が悪い方を「子機1」、別の子機を「子機2」と呼ぶことにする)、子機1の調子が悪いときは子機2を代わりに使ったりしていた。しかしいよいよ調子の悪さに目をつぶれなくなったため、今後は子機2をメインで使うことにして、子機1は引退させることにした。

しかし、子機には電源を切るようなボタンはついていない。子機の電源をOFFにするなんて、そんなニーズは無いのだ。そこでこの子機1を使えなくするために、充電が切れるまで放置することにした。普段こいつは充電用の台座の上にあるのだが、そこから降ろし、何もせず、待つのである。元々子機1が置いてあった場所(コーヒーメーカーの隣)に子機2を設置し、子機1は充電台から降ろして僕のデスクの上で預かることにした。

子機1はその後も光ったし鳴った。着信があれば液晶はオレンジ色に光ったが、デスクの上のそれを僕は無視し続けた。子機2は活躍していた。毎日、デスクに着くとちらっと子機1の液晶を見て、まだ電池マークの残量が残っているのを確認し、そして着信があってもそいつを手に取らなかった。



1週間くらいかかった。その日、液晶は何も表示していなかった。ようやく充電が切れたらしい。僕は、「調子悪い」と書いたテープを子機1の背中に貼って、居室の角にあるジャンク引き出しにそいつをしまった。

それだけです。

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