大阪を感じる

大阪大学での物理学会も今日が最終日で、17時頃、最後のセッションが終わった僕は、石橋駅の近くの宮本むなしで遅めの昼食を食べていた。昼休みの時間もインフォーマルミーティングに出ていたので、昼食を食べ損ねていたのだ。

夕方ということもあって客がほとんどいなくて、店内はBGMがよく聞こえるくらい静かだった。食べ終わってお茶を飲んでいたとき、なんか後ろの方でパンパン音が聞こえるので振り返ってみると、後ろの方の席にいたおっさんが手を叩いていた。顔の横で。どうやら、手を叩いて店員を呼ぼうとしているらしい。店員は全く気付いていない。でもおっさんは無言で手を叩くだけなのだ。首を少し伸ばして、顔は厨房の方を向いているのだが、無言で手を叩く。僕は、手を叩いて給仕を呼ぶ、というシチュエーションを現実世界で見れるとは幸運やな、と面白がって、静かな店内に響くおっさんの拍手を聞いていた。

結局全然店員が来ないので「すんまへ〜ん」と声を上げていて、その後直ちに店員が来ていた。

阪大に4日通って、一番大阪を感じた出来事だった。

全然関係ないけど阪大のベンチ。透明で綺麗。好き。

ツイート