2016年12月8日木曜日

とっても簡単!光格子の作り方

「光格子」というのは、レーザー光の定在波によって構成された原子に対する周期的なポテンシャルのことです。
向かい合うレーザー光によって光の定在波を作ると、光強度の強い点が周期的に現れます。
うまく波長を選べば、光強度の強いところは原子にとって「谷」に感じる、という性質(ACシュタルク効果)があるので、
光強度の周期的な強弱は、原子にとってみれば周期的なポテンシャルに感じます。
このような、レーザー光の定在波による原子に対する周期的なポテンシャルを「光格子」と言います。

僕の研究では、この光格子にレーザー冷却された原子を導入して実験をしています。
卵パック(周期ポテンシャル)に卵(原子)が詰まっているようなイメージです。

ざっくりした説明はこんな感じかな。
それでは早速光格子を作ってみましょう!

用意するもの

  • 光格子っぽい梱包材
  • 丸ピン

光格子っぽい梱包材
うねうね
これが「光格子っぽい梱包材」です。
スポンジです。
「光格子っぽい梱包材」は「ウレタンフォーム波型(なみがた)」という名称で販売されているようです。
今回は、研究室にあった不要な梱包材を拝借しました。



丸ピン
丸ピンは古典的な粒子です

光格子の各サイトにトラップされている原子を丸ピンで表現します。
丸ピンは100円均一で購入しました。
原子っぽくてかっこいいのでクリアカラーのものにしました。
色はかっこいいのでグリーンにしました。
「クリアカラーミックス50本入り」というものに7色のクリアカラーのピンが入っていたので、それを4箱買って、クリアグリーンを34個手に入れました。
その他の色(余り)はこんな感じ。
余りも色ごとに選別
「消臭ビーズ(ラベンダーの香り)」みたいなやつとかイクラみたいなやつができた

作り方

では作ります。
①梱包材のくぼみに丸ピンを刺します。











!!!!!☆ 完 ☆ 成 ☆!!!!!

ホールがないのでかなり温度が低そうです



ちなみに一番時間がかかるのは、丸ピン4箱分からグリーンのピンを選別する作業です。




みんなもオリジナルの光格子(の説明をするのに最適な模型)を作ってみよう!
本物の光格子を作りたい人はそういう研究をやってるところに行こうね。


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