周りに放射状に生えてる「スポーク」を支えている。
転じて、そいつを中心として何かしらが周りに広がっている拠点のようなものに対して、「ハブ」という言葉が使われたりしている。
「ハブ空港」なんかがそうで、そこからいろんな所への便が飛んでいる。
ある本を読んで、そこから多方面への興味が湧くことがある。
取り扱っているトピックが多岐にわたっていたり、1つのことについて触れているがあらゆる観点を提示して周辺分野への広がりを見せてくれている本があったりする。
前者のようにいろんなトピックが並んでいるだけ、という場合には、「5トピックを取り上げた1冊」と「1トピックを取り上げた本5冊」とは同じだが、中には1つのことを紹介・説明するにあたり様々な概念が持ち出されて結果的にあらゆる方面への広がりのある本になっていることがある。
こういった本を「ハブ本」と呼んでみよう。
実際、本というメディアに深い意味は無い。
そういったコンテンツがある、ということ。
「ハブテレビ番組」や「ハブ講演」だってあるだろう。
「ハブコンテンツ」と呼ぶのがいいかも。
他のコンテンツとのつながりをネットワーク状に図にしたときに、枝がたくさん伸びている点のことだ。具体例
例1
4年くらい前に読んだ本で『知の逆転』というのが「ハブ本」っぽい。
これは「人類の未来ってどうなるんですかね?」という疑問を世界の知の巨人にぶつけたインタビューの本だ。
NHKで番組があって、その内容をまとめたもの。
文明とか宗教、インターネットや人工知能のようなテクノロジーなどを取り上げながらいろいろと議論をしていたので、その後人工知能とか科学と宗教とかに触れるきっかけになった。
ジャレド・ダイアモンド ノーム・チョムスキー オリバー・サックス マービン・ミンスキー トム・レイトン ジェームズ・ワトソン
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例2
最近気になるハブコンテンツは「防衛・安全保障」だ。
前回か前々回くらいの「近況」で書いたが、防衛とか気になるなあと思って、最近ちょっと読んだり調べたりしている。
安全保障についてある程度全体像をつかもうと思ったら、憲法とか法的なこと、軍備、周辺諸国の情勢、過去の出来事(歴史)、政治的な知識など、結構いろんなことを知る必要がある。
最近はちまちまそれらのことをお勉強中だ。
これは「ハブコンテンツ」と言えよう。
例3
ツイッターでも書いたが、ニュースもあまり見ず時事問題に疎いので、年末詰込み型で情報収集しようと『文藝春秋オピニオン 2017年の論点100』を読んでいる。
最近および将来の問題について、その道の100人からの100の評論が掲載されている。
皇室、国際情勢、中国、東アジア、経済、ビジネス・働き方、教育・家族、農と食、科学・医療などなど。
安全保障についてもいくつかある。
ツイッターでも書いたが、マーカーで主張と重要事項に線を引いて、ボールペンで書き込みをして、わからないことはネットで調べながら読んでいけばニュースをぼーっと見るより頭に入る。
僕にとっては、あらゆる時事問題のとっかかりとしての「ハブ」機能を果たしている。
文藝春秋 (2016-11-04)
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どれをとっても、別に深く話せるほど理解しているわけではないが、ブワーっといろんなところに手が伸びている感覚を味わえるので、そういうのが好きな方は楽しいかもしれない。
というか、逆に「ハブ○○」を教えてほしい。
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