2015年3月7日土曜日

Swatchと加水分解とおネエ


ゴム製の部品の劣化は避けては通れない。

加水分解といって、だんだんベトベトになってくるしひび割れてくる。
そんなゴムの加水分解のことを僕に教えてくれたのは、学校の先生でも本でもネットでもなく、あるおネエだったということを思い出し、そのおネエのことを思い出し、書き留めておこうと思った。

高校生のころの話。
サブで使う時計を買おうと思って、大阪心斎橋のSwatch専門店に行ったときのこと。
その当時使っていた時計もSwatchのもので、Swatchの時計が好きだったから、もう一つ買おうと思ったのだった。

買う時計が決まり店員さんを呼んだところ、対応してくれたのが、バチバチにメイクが決まってスタイリッシュなおネエの店員さんだった。
これ下さい、以外の話をしたのだろうか、あまり鮮明に覚えていないが、
今使っているものもSwatchだ、という話になり、今ちょうどベルトを留める輪っかの部分がちぎれかかっているからこれも新しく交換できないか、ということを伝えた。
そこでおネエの店員さんは、
こういうゴム製のベルトの劣化はやむを得ない。加水分解という。
ということを、おネエっぽい感じで僕に教えてくれた。
化学で加水分解を教わるより先だった。


今日、そのSwatchの時計のベルトが一部ちぎれた。
おネエの店員さんに交換してもらったベルトだ。
完全にちぎれるのも時間の問題だろう。
つや消しだった表面も今では少し光沢が出ている。加水分解だ。

また心斎橋のSwatch屋さんに行こう。
まだ、おネエの店員さんはいるだろうか。
かなり昔の話なのでいないかもしれないが、もし、もしいたら、
あなたに以前ベルトを交換してもらったという話をしよう。

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