2018年10月31日水曜日

第3回『大型書店の本棚全部見る』(3)

歴史について長く書きすぎた。
先日第4回をやったので、第4回のことも書かないといけないのになあ。

精神世界・ヒーリング



精神世界やヒーリングの棚は、運を自在に操って幸せになろう的な感じのやつだったり、なんか波動がヤバくて最終的に宇宙意思とシンクロするような感じのやつのやつだ。有名なところだと「引き寄せの法則」とかも。『「逆」引き寄せの法則』という本があったり、本のオビに”「引き寄せる力」よりも大事なのは、引き寄せない力。”とか書いてあったりして、引き寄せたり引き寄せなかったりしている(一般に、こういう逆を突く類の書籍は必ず出る)。こういうジャンルの”教え”の中には、しばしば”科学っぽい”言説をテキトーに根拠にしていることがあり、EM菌などの明らかに似非科学と呼ばれる言説と合わせて、定期的に注意して観察している(僕自身が実はアレな考えの人だった、というわけではないので誤解の無きように)。

この日もじっくりと本棚を観察したかったのだが、途中我々4人の他にお客さんが来てしまって。腰を据えてやいやい言いながら棚を物色するのは躊躇われる。その方は”カタカムナ”に関する書籍を真剣に読んでいた。”こういう世界”にハマる人のことを批判するのは簡単だが、本当は一通り本を手に取って読んでみたかった。”こういう世界”の中での、ものの語り方、希望の与え方、商業的な仕組み、ターゲットなどを知って、その上で批判をすることで、より深く世の中を理解できるだろうし、この企画の意義がある。自分の身の回りに不幸があったりして苦しい時に、”こういう世界”によって救われるかもしれない、と光を感じるだろうか。社会的な地位を確立している宗教との違いはあるか。基本的に僕はこれまで”こういう世界”とは関わりのない世界を生きてきたし、これからも関係なく生きていたいのだが、本棚をごくサラッとしか見ることができなかったのは、ちょっと残念だった。


さいごに


こうやって書店を歩いていると、「入門書」というもののありがたみを知る。全く何も知らないとき、その分野の名著と呼ばれる本や、本格的な本を手に取ると、本当に何を書いているのかさっぱりで面喰う。「字ぃばっかりや」と思う。そんな時、やや説明が雑だったり内容が薄かったりしたとしても、とても平易な言葉で書かれた入門書は非常にあり上がたい。一日10時間も本屋をうろついて最後の方は頭がユルユルになっているので、入門書に後光が射して見える。最近は「マンガでわかる」系の本も多く、美少女が分かりやすく解説していたりする。

これまで、こういった類の本を「値段の割に何にも書いていないから」と毛嫌いすることがあったのだが、どんな形であれ、うっすいうっすい知識であれ、さらに今後学ぶときに、その入門書が足掛かりになるのであれば、その方が毛嫌いするよりよっぽどいいだろう。でも、うっすいうっすい知識で「あれって結局そういうことでしょ」と分かった気取りになって他人にマウント取ったりするのは良くないぞ!。

遅すぎて全然進まなかった第3回。
第4回では、その反省を生かしてサクサク進むことができるのか。

今回の購入品
→第4回『大型書店の本棚全部見る』へ続く

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