前回最後にブログを投稿してからかなり日が空いた。
なんとなく書く気にならなかった、というだけであって書けない事情があったわけではない。
前回は研究会の感想を投稿したのだが、それがツイッターを通じて普段よりも多くの人の目に触れたようで(ツイッターを通じないでこのブログを読んでいる人がいるのだろうか)、反動のような(?)感じで書く気が起きなくなったのかもしれない。
前に近況を書いたころから今まで振り返ってみよう。
大学生活。
まずは、僕が第一著者と言うわけではないが論文がarXivに出た。
これは「自分が動かしてるわけではないけど噛んでいるテーマ」だ。
僕は第一著者の中島さんと一緒に実験をして、取ったデータを一部解析したり、実験結果についてや論文に書くことについて議論をしたりしていた。
やっと形になってひと段落という感じだが、その後も何度か実験を続けていてまだ「噛んでいる」状態だ。
8月頭には、東工大で開かれた(主に)量子アニーリング(QA)に関する会議NHQCI2015に参加した。
参加と言っても発表があったわけではないが、QAの最新の研究を知る良い機会と思い情報収集として顔を出した。
会議では、理論、古典計算機上でのQA、QAの実験、特にD-Waveマシンによるものなど様々なトピックの講演がなされた。
話に全くついていけないものもあったが、ざっくり分野の最先端と方向性的なものをとらえることができた気がする。
実は講演の中にはうちのボスの講演もあって、うちでやってる研究の現状と将来展望的なことを話された。
うちでやってる研究、というか、僕がやってる研究だ。
(実は僕は量子アニーリングに関する研究をしていたのだ。「自分のメインのテーマ」というやつがこれだ。)
ボスの講演の後で、うちの系でどんな物理が見れるか、どんな物理が見れると面白いかを数名と議論することができた。
理論家の方と話すの大事。
この会議がきっかけとなって、その後も何回か、普段とは違う方々とディスカッションをする機会があったりして、メインテーマの現状の確認・整理が進んだ。
実験はあまり進んでいない。
さらに、最近は「自分のメインのテーマから浮気して長々と続けてるテーマ」を放置してたが、これも進めないと修論書けないね、と、つい今日話をしたのだった。
修論の内容を考えて逆算すると、そろそろのんきに過ごしてられないようだ。
実感として忙しく過ごした感じが薄いのだが、よく考えてみると、そう感じるのは毎週の全体ミーティングと輪読のゼミがなかったからだろう。
夏休み期間中は全体ミーティングも輪読も無い。
毎週進捗の報告のためにスライドを作り、発表をする時間と、教科書を読んでゼミに参加する時間が無いことで、実感としてかなり余裕がある感じがする。
その分研究の時間がとれるから必死にやってるかというと・・・微妙だな。
その他の時間。
またマグリット展に行った。
東京展のときに既に行っているが、京都でやってるし(チャリで行ける距離!)行くしかない、と思って行った。
なんてったって、京都展には「ピレネーの城」が展示してあるのだ。
「教科書で見たやつや!」「マグリットは絵がうまいなあ」 などの素朴すぎる感想を抱いた。
さらに、ただ観に行くのもアレなので(どれなんだろう)、講演会にも行った。「絵画の不思議学 ロマン派・象徴派からシュルレアリスムへ」
と題されていたので、
「ロマン派・象徴派からシュルレアリスムへの流れ的なものを一般の人に分かりやすく教えてくれるに違いない!」
と思って出向いたが、思っていたより専門的な内容で、お客さんもめっちゃ知ってるで感が出ていて、少し辛かった(Ayana Taketatsu とか書かれたライブTで行く場じゃなかった)。
ベルギー象徴派の流れから見た時マグリットってどんな感じ?みたいな話だった(と思う)。
一度夏休みと称して、数日間休日を設けた。実家に帰るわけでもなく、一人を満喫した。
基本的には家でごろごろして、思い立って、ニューラルネットワークの勉強をした。
誤差逆伝播法というものを知り、排他的論理和の学習プログラムを書いた。それ以上は何もしていない。
もうひとつ思い立って、Nielsen&Chuangを読みなおしたりしていた。
研究とは関係ない。
久しぶりに高校の頃の友人とご飯に行った。
彼らと過去のことを思い出して、あの頃に今の人格の大部分が形成されたんだな、ということをひしひしと実感した。
また、久しぶりに、
ある単語から全く連想されない、できるだけ遠い単語を言うゲーム
をやった。
連想ゲームの対極にあるような遊びだ。
頭の中をできるだけニュートラルに、かつ単語が沸きたつ沸点近くまで温めて、不安定な状態に身を置くことができる、とても楽しい遊びだ。
本はしばらく読まなかった反動で読みだしている。
そろそろ本棚がいっぱいになってきたので、新しい本棚を買いたいところだ。
ほとんどの棚で、手前と奥に2列で本が並んでいて奥の本が隠れている状態なので、今度は、文庫とか新書の幅に合わせて、奥に2列並べられない薄い本棚を買いたいところだ。
近況の後ろの数字が月に対応するようになった、みたいなことを書いたが、もう9月だ。
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