2015年1月31日土曜日

近況3

近況。

結局、字がもっさりするから、好きなタイミングで改行することにした。
各文で改行するわけでもないかもしれない。改行したいタイミングに身を任せよう。
そのうち、また気が変わるかもしれないけれど。


学会のアブストを、共著者の方に見てもらって、改訂改訂を繰り返している。3人以上になると、メールでやり取りして、意見交換して反映して別の人に見てもらってを繰り返すのが大変ややこしい。
実験はトラブルが続いたりして、満足に進んでいないが、焦っても仕方がない。

学会までに実験を進めるのはもちろんのこと、理論的な面を補強していかなければならない。
口頭発表の際には、始めにイントロや背景を話し、その後本題、まとめと続いていくのが多いと思う。初めに結論やまとめを見せる場合もあるかもしれない。
もちろん発表者としての僕は、本題の部分について研究をしたわけだから、本題の部分は話しやすくて気が楽だ。
しかし、聴衆として他人の発表を聞くときの僕は、どういう背景でその研究があるのかとか、分野全体や分野外、将来や応用や自分の研究とのつながりが気になるし、本題の部分はその研究テーマについての最先端が語られる場合が多いので、途中で置いてけぼりになったりする。おいてけぼりはともかく、背景とか他とのつながりを気にする人は結構いると想像する。
結果的に質問の時間には、背景の部分や他とのつながりが念頭にあるような質問が一定数ある。
これはどんな口頭発表の現場でも間違いないだろう。
だから、発表者としての僕は、そのような周囲の勉強もある程度しておくのが望ましい。周囲が見えている人の発表ほどその中の一点の意味をうまく伝えられるだろう。
卒論のときには、理論だったけど実験の人に超伝導量子ビットのことで結構コメントされて面食らったりした。
万全の態勢というのはたぶん無理だが、ある程度まとめておきたい。


ゼミの発表順が回ってきた。Sachdev。
理論系と合同ゼミで向こうは2人、こちらが5人の7人が順に発表するのだが、研究室内の5人の順番をあみだくじで決めた結果、1回目の発表が初回の4月で、2回目に自分の担当が回ってきたのが1月ということになり、ひどく間が空いてしまった。
自分の発表がなさ過ぎて腐ってしまうところだった。ゼミは発表があってこそだ、と先週久々に発表して実感。

担当のchapter10は、有限温度1次元横磁場Isingを考えようという章。
横磁場と温度の2つを軸にした相図にすると、ざっくり3つの領域に分けることができて、それぞれについて見てみようというのが10章の後半で、ここを担当する。
量子のモデルだけど、領域によって"古典的に振る舞う"というのがカギになりそう。
1次元横磁場Isingモデルは2次元古典Isingモデルにmapできるので、系を有限温度からT=0に近づけていくということは、有限温度1次元横磁場Isingがだんだん2次元古典Isingに見えてくるということなのでは、という、そういう背景をくみとりつつ、量子的な振る舞いがいつ見えて、古典的な振る舞いがいつ見えるか、に注目して整理していきたい。
分かるも分からないもひっくるめて、出来るだけ自分の口で話せるようにしたい。
あと2回くらいかかりそう。


新書とエッセイをちまちま読んでいる。
世の中にはAという種類の人間がいます、という類の本が世に多く出ているが、新書はその中で気になっていたもののうちの1冊。読んでいて気が滅入る(まさに自分がその種類だから)。
「シュルレアリスム宣言」は、巌谷氏の訳で読んだのをもう一回読むより生田耕作という人の訳を手に入れて読んでみようかなと思って放置。


もう1月が終わる。2月も日数が少ないので、気を抜くとすぐ終わってしまうだろう。

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