YQIP二日目
二日目は朝から格子ゲージ理論の量子シミュレーションの話と、田崎さんの純粋状態で平衡を記述できるというお話。
量子シミュレーションは専門といえども、格子ゲージ理論はさっぱりなので結局理解度はあまり。実際に実験するにはかなり難しい気がするんだけど、僕もほぼほぼ素人だからそう思ってるだけなのかも知れない(でもあれは実験難しそうだな。)
田崎さんの話は期待通り(ご本人がしっかり練習をしているとの旨をTwitterでつぶやかれていたので期待していた)とても面白かった。話も流れるようで、かつ論理も流れるような構成で、聴衆を引きつけていた。田崎さんの時になったら人めっちゃ入ってきたんだけれども、それもそのはず、という感じ。
午後は短い講演が6つあって、個人的にはshortcut to adiabaticityというのが面白そうだった。
面白"そう"、というのは結局よくわかってないんだけど。
バンケットの前に、量子力学の断熱定理の「断熱」って何なのか、を田崎さんに質問。
量子力学における「断熱定理」は、ゆっくりハミルトニアンを変化させた時に状態が遷移しないという話で、どのくらいゆっくりかというと例えばLandau-Zener公式でエネルギーギャップを使って評価できるくらいゆっくりで、もはや量子力学において「断熱的に」と言った時に「(そのくらい)ゆっくり」という意味になってしまっていることが多い気がするんだけど、「熱の出入りがない」という「断熱的に」と断熱定理からきた「ゆっくり」は論理的に繋がってるのか?と聞かれれば、結局「なんであれを「断熱定理」と呼ぶのか?」というところが気になる、というわけで、質問。
お答えは、わからない、けど、例えばある準位の量子状態がずっとそのラベルを変えないということから、エントロピーは変わらない、という話に持って行けて、等エントロピー過程ということで熱力学での断熱過程に話をつなげることができる、ということだった。なるほど。
バンケットではQITの時にお話しした方と一緒にいて、研究の話を聞いたり、imr-氏と実験物理って何やろかという話をしたり。
料理おいしかった。
相変わらず(?)みんなよく勉強してて、刺激的だった。
二日研究室に行かないと、なんか気持ち悪い気がしないでもないが、明日以降もYQIP出ます。
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