実験とは、すなわち配線である。
今までに誰もやっていなかった実験をするためには、今まで誰も作ったことのない装置を作ることが多い。既に実験装置がある場合でも、部分的に改造したり、検出器を付け足したりして、目的の実験ができるようにカスタマイズする。
そうやって作った新しい実験装置で実験をするために、配線をする。装置を動かすための入力信号を送ったり、データになる出力信号を引き出したりするケーブルを這わせるのである。装置とPC、装置とオシロスコープ、デジタル、アナログ、電源...。1mとか3mとか5mとか10mとかの黒いケーブルを、数10本と這わせていく。マイクロ秒だナノ秒だというときに、wifiやbluetoothなどといった眠たいことを言っている場合ではない。
こんなかんじ。 |
今日は配線をしまくる日で、よく動いた。天井近くの配線は脚立の上でやるし、地べたの配線は身体をべちょっと潰して装置の下にもぐりこんで行う。一日中やっているとインナーマッスルが鍛えられた感じがする。配線ヨガである。
あさっては誕生日。配線をしているうちに30歳になるぞ。
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