2019年2月15日金曜日

第5回『大型書店の本棚全部見る』(2)

第5回の購入品


『大型書店の本棚全部見る』企画第5回を開いたのは、3か月ほど前の昨年2018年11月10日。このブログでは進捗だけ報告した後、内容については触れていなかった。

第5回『大型書店の本棚全部見る』(1)

簡単なものだけでも書き残しておかないと。書かなかったら、このままずるずる書かない方向に行ってしまいそうだ。でも、レビューを書こうとすると労力がくとずるずる時間がかかるので、ばっさり割愛して、印象に残ったことを一つ。

信頼しているシリーズ本に出会うと安心する


こうも本屋をネチネチと歩き回っていると、同じテーマでおびただしいほどの入門書が出版されていることが分かる。とある分野、とあるテーマで一冊欲しいと思ったときに、何から手を付ければいいのだろうか。

第2回で紹介したが、理工・技術系については秀和システムが出している「図解入門」シリーズが入門書として安定している。もちろん他の出版社と比較して検討し尽くしたわけではないが、入門書として一定のクオリティが保証されている。我々は秀和システムの書籍を見つけるたびに「あ、秀和システム」と声を上げるくらいに、秀和システムを慕っている。

今回、社会・政治・経済といった分野を歩いてみて、読みやすそうなシリーズとして挙がったのが、「有斐閣ストゥディア」シリーズだ。この企画よりも前に、既に有斐閣ストゥディアの中の一冊「質的社会調査の方法」を読んでいたのだが、初めてその分野に触れる人にとって分量が丁度良く、読みやすく、過度に砕きすぎず、繰り返し読むのに良さそうだという印象を受けていた。今回3階の社会系の棚には有斐閣ストゥディアが沢山置いてあったので、「このシリーズの本は一冊読んだとこがあるけど良かったよ」などと話をした。政治のコーナーでは「ここから始める政治理論」とか「比較政治学の考え方」などが面白そうで興味を引いた。

信頼できそうなシリーズ本を知っておくと、今後ふと気になる分野と出会った時に「あのシリーズで入門書があるかもしれない」と探すことができる。そして「あのシリーズなら自分にも読めるかもしれない」という期待があるのと無いのとでは、ハードルの高さが大きく変わってくる。そういう確かな足場のようなものをいくつか見つけておくと良いのかもしれない。

さいごに


今回は4階を制覇するので精いっぱいだったのだが、実は最後に1列だけ3階の棚を見た。次回予告というか、試食というか、つまみ食いのような感じである。3階にはめくるめく「実用」のコーナーが広がっている。趣味人の世界である。

残り3階と、2階、1階、そして地下1階。年度内にすべてを見切ることができるのか。

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