2018年11月10日。『大型書店の本棚全部見る』第5回目。
正直言って5回目にもなってくると、企画の提案者である僕は不安感に苛まれていた。「もしかすると僕以外の3人はもう飽きているのではないだろうか」とか、「仕方がなく付き合ってくれているのではないだろうか」と考えてしまう。しかし、観察する限りにおいて、それぞれにテーマを見つけて楽しそうにやっているように見える。むしろ僕がさっさと次の棚に行こうとすると「早い」と引き止められるくらいだ。彼らを信じようと思う。
今回も朝8時30分に出町柳駅集合で梅田まで向かう。休日だというのに朝が早い。こんなにストイックな書店の楽しみ方がかつてあっただろうか。と考えると、その新規性に身が引き締まり活力が湧く。やれやれ。研究をしている大学院生というやつは、口では「しんどいしんどい」と言いながら楽しみを見出す生き物なのだ。
7F 児童 学参 語学
6F 洋書 理工 医学
5F 芸術 人文
~~~~↑ここまで見た↑~~~~
4F 社会 コンピュータ ←イマココ 社会の途中
3F 地図 実用
2F 文庫 新書 文芸
1F 新刊・話題書 雑誌
B1F コミック
第5回は事情によりいつもよりも早めに退出したのだが、それでもしっかりと見ることはできた。社会の途中からビジネス、政治、経済、そしてさらにコンピュータの棚も見て4階をクリア。3階の実用でカレンダー+αを見てこの日は終了。
ここでは第5回の内容レビューの前に、仲間内への報告も兼ねて進捗の確認をしておこう。
第5回終了時点での進捗を確認しよう!
進捗を可視化することは非常に重要だ。しかしどうやって評価しよう。本が約200万冊有るらしい、というのは知っているが、そのうち「何万冊見たか」なんてわからない。第3回で棚の数を数えたので、棚数で評価するのがよさそうだ。
梅田店には一体どんだけ棚があるのだろうか。僕の独自調査によると、棚は全部で596列ある(*1)。ここで「1列」と呼んでいるのは棚の片面のことで、両面背中合わせで棚がある場合は「2列」と数える。
次に、596列の棚のうち第5回終了までにいくつ見たのか数えると...
第1回 111列
第2回 58列
第3回 33列
第4回 98列
第5回 62列
というわけで、計 362列!
そして、達成度は 362列/596列 = 60.7% である。
結構見たな~。
ちなみに、我々が「1列」と呼んでひとくくりにしている棚も、だいたい幅1mくらいの間隔で縦の板が入り、さらに細かい区画に分割されている。雑誌『SAVVY(サヴィ)2018年12月号』のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店についてのページによれば、この区画で数えると5156本もあるそうだ。付随するコメントが面白かったので引用しておこう。
棚の総延長距離は約3.8kmで、梅田~心斎橋間に匹敵する距離。一本の棚を30秒づつ見て行くとすれば、42時間かかるという計算。
なるほどー大変そうだなー(←既に42時間以上費やしてしまっている人の感想)。いっぱいあるんだなー。
ただ大阪の人間ではないので梅田から心斎橋の感覚が分からない。近所で3.8kmがどのくらいか見積もってみると、出町柳駅あたりで鴨川に降りて、鴨川沿いに五条大橋まで行くと3.8kmくらいだ(*2)。鴨川沿いにずっと本棚が並んでいる。怖い。そういう小説を誰か書いてくれ。
残りの棚数を考えると、あと3回もしくは4回で全クリすることになる。
途中でやばみを感じた時もあったが、6割を超え、遂に終わりが見えてきた!
==========
*1 独自調査=フロアマップに記載されている棚を1つ1つ数え上げた。フロアマップの冊子がお店の入り口に置いてある。勝手に数えただけなので、正確かどうかは保証しない。また、壁沿いの棚の数え方の基準など、数える人に依存する曖昧さがあるので、あくまで目安としてほしい。*2 地図アプリ『スーパー地形』を使って計測 ツイート
0 件のコメント:
コメントを投稿