2016年9月25日日曜日

近況19

9月、全然更新してなかったですね。
近況更新します。


9月13日から16日まで、金沢大学にて日本物理学会の秋季大会(物性)があった。
今回は、修士1年のとき以来の発表。
(そうだ、発表準備をしたりしていたので、ブログが更新されなかったのだ!)
相変わらず、発表準備に時間をかけてしまい、研究が進んでいるかというと進んでいない。
デスクに向かっているだけに何か進んでいる気がしてしまいがちだが、過去のことをまとめているだけなの。
まやかしなの。


物理学会で面白かったのは、『デジタル量子コンピュータのつくりかた』というインフォーマルミーティングと、『次世代情報処理技術:イジング型コンピュータ』というシンポジウム。

『デジタル~』の方では、量子誤り訂正の理論的な解説、表面符号を実装するデバイスの世界的な研究の動向やこれからの課題についてのお話があった。
量子ビットの集積化にともなう配線の問題など、今後解決すべき具体的な課題を示していて、とてもワクワクするトークだった。
こんなブログも紹介されました! リンク→『量子コンピュータ、はじめました。

『次世代~』は、イジング型コンピューティングの説明から、古典計算機での実装、D-waveマシンを含めたイジング専用マシンの現状とそのアプリケーションまでを扱うシンポジウム。
印象的だったのは、こういったデバイスによって解くべき問題を社会の中でいかに見つけ出すか、そのアプリケーションに目を向けることが大事であるというメッセージを伝えていたこと。
ハードとソフトとアプリの3つに目を向けて連携して進めていくことが大事、とのこと。
また、その他にもD-waveマシンの現状と実情、機械学習への応用という方向性についての話も興味深かった。

それ以外の時間は、基本的に領域1(原子分子・量子エレクトロニクス・放射線)にいた。
僕がやっている冷却原子やレーザー分光関係の会場と、量子情報の会場を行ったり来たり。
あとは、たまに同期の発表を観に他の領域に行ったりしていた。


明日から沖縄でOISTのサマースクール。
9月頭は阪大の集中講義に出たし、9月はお話を聞く時間が多めですな。


いつもの流れだと、この後研究関係以外のことを書くけど、既に長いし、一旦切ろう。

自分の発表について(というか発表準備について)も、感想を書き留めておこうかと思ったがこれも分けて書くことにする。


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